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HEIDENHAIN VT 122とVTCソフトウェア: 工具総合検査が可能な新しい測定カメラシステム

HEIDENHAINの測定カメラVT 122およびVTCソフトウェアは、ツールプリセッタ、工具顕微鏡、外観検査といった3つの検査すべてに対応するインテリジェントシステムです。工具長と工具径を自動で測定することができます。工作機械の加工エリアで撮影した画像を使用することで、検査室に行かなくてもCNC装置の画面や事務所にあるコンピュータで工具検査や摩耗量測定を行うことができます。測定カメラシステムVT 122は、工作機械のアイドルタイムを短縮し、加工精度を向上させ、加工不良品の廃棄と再加工の発生を削減します。

新しいVT 122カメラとVTCソフトウェアで構成されるHEIDENHAINのインテリジェントシステムは、1台でツールプリセッタ、顕微鏡、外観検査といった3種類の工具検査を実施することができます。工具を非接触で検査することができ、工作機械の加工エリアで撮影した画像により、工具の刃先の状態を正確に把握できるため、工具の総合検査に必要な情報を得ることができます。

新機能: 機上工具測定を自動化

HEIDENHAINのCNC装置TNC7に対応したカメラとソフトウェアをスマートに組み合わせることにより、主軸に取付けた状態で工具長と工具径を自動測定することができます。そのためカメラには照明ユニットを追加しています。測定後、カメラシステムは測定データをHEIDENHAIN TNCに送信するため、ツールプリセッタを用いて工具を測定する必要がありません。また、この測定カメラVT 122の新しい機能により、加工前に主軸に取付けた工具を迅速かつ簡単に検査できるため、作業の安全性も向上できます。加工後に、確認の測定を行ったり、折損検査を行うことができます。

この非接触測定は、最大工具径100mmの繊細な刃先に適しています。VTCソフトウェアは自動動作ができるため、例えば夜間シフト時にTNCのサイクルを使用して必要な画像を撮影することができます。摩耗限界を超えた工具はNC サイクルによって自動的に使用を禁止することができます。基準となる工具がある場合は、 VT 122を使用して工具軸の熱変位を測定し補正することができます。

詳細な工具検査と摩耗量測定

機上で撮影した画像を用いて工具検査と摩耗量測定を行う場合、検査室での作業は不要です。撮影画像により、工具の状態と摩耗状態を詳細に記録し、重要な加工作業前に工具検査を行うことが可能です。この検査結果を切削パラメータとNCプログラムを最適化するのに使用することができます。もちろん、個々の刃先を折損検査することができ、耐用年数を過ぎた工具の状態を確認することもできます。

工具検査のひとつとして、カメラは各刃先の拡大画像と工具全体の詳細なパノラマ画像を照明角度を変えて撮影することができます。VTCソフトウェアによる検査中に、個々の刃先の照明角度を変えることができます。VTCソフトウェアのパノラマ機能は、画像を撮影し刃先の直感的な検査と摩耗量の経時変化を記録を行うことができます。

また、工具を下から撮影し刃先の状態を正確に把握することができます。CNC装置の表示画面上で工具の外観検査を実施することができ、PCソフトウェアを使用して、後日オフラインで検査することもできます。必要なソフトウェアオプションを有効にする必要があります。

撮影サイクルでは、工具洗浄後に撮影面を定義し、VTCソフトウェアを使用して一連の画像に名前を付けて系統的に検査を行うことができます。検査一覧表示機能は、刃先が多い工具にとりわけ有効です。各画像を一覧表示したり、ズームウィンドウで拡大表示を行うことができます。検査一覧表示機能を使用して、TNCの工具テーブルに工具の使用禁止を指示することもできます。

実用的なメリット

ビジョンシステムは、工具、ワーク、工作機械に重大な損害が生じることを防止するのに役立つだけでなく、ツールプリセッタと顕微鏡機能を自動化サイクルと組み合わせることによりTCOを削減します。機上での工具測定と工具撮影により、多くのメリットがあります。例えば、加工中に撮影することにより、大幅な時間の節約につながります。また、実験室で行う顕微鏡検査のように、工具が冷却されないため、工程への影響を小さくできます。工具検査時間の短縮、工程の生産性向上、工具状態と摩耗進行度の自動記録が可能です。

測定カメラVT 122の取り付けと取り扱い

密閉された頑丈なビジョンシステムVT 122は、工作機械の加工エリア内に設置できるように設計されています。工具洗浄サイクルでのみエアパージを必要とします。クーラント使用時やドライ加工時でもVT 122を使用することができます。圧縮空気が本体から噴射され工具とカメラのカバーガラスを洗浄します。最適な洗浄方法により、ほとんど全ての切屑を取り除くことができます。必要に応じてカバーガラスを交換することができます。

HEIDENHAINの測定カメラVT 122とVTCソフトウェアは、ツールプリセッタ、顕微鏡、外観検査といった3つの工具検査機能を一体化したソリューションです。
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