HEIDENHAIN StateMonitorの新しい機能:
エネルギー監視とERPとのデータ連携
HEIDENHAIN StateMonitorを使用してCNC工作機械の状態をリアルタイムで収集、分析、可視化することで、製造工程の可視化を推進することができます。工作機械データの収集機能には、高度なエネルギー消費量分析と、ERPやMESシステムと連携し自動でデータを共有するといった新しい2つの機能があります。
HEIDENHAINの工作機械データ収集(MDC)ソフトウェアソリューションであるStateMonitorは、実際の製造工程を完全に可視化することができるため、場所を選ばずに工作機械を監視し効率的に稼働させることが可能です。新しい2つの機能のおかげで、工作機械のエネルギー消費を監視し、ERPやMESシステムと工作機械データを共有することもできます。
エネルギー監視により実際の消費量を把握する
工作機械データを収集するソフトウェアHEIDENHAIN StateMonitorは、所有する工作機械のエネルギー消費量を分析するエネルギー監視機能を搭載し、加工作業中でも工作機械の使用状況を分析することができます。エネルギー監視機能により、電気、圧縮空気、処理水の消費量を入手し、消費が多い原因の特定、対策案の作成、エネルギーコスト削減を実行することが可能です。
期間、NCプログラム、各加工部品に応じて、各工作機械やサブシステムの消費量を分析することができます。CNC装置がStateMonitorに中継する工作機械からの信号や外部センサから直接送信される信号を収集しているため、最小限の労力で所有する工作機械全てのエネルギー消費量を分析することができます。
ERPやMESとのデータ共有を自動化
異なるシステム間でデータを整合することは生産性には必要不可欠であるため、HEIDENHAIN StateMonitorは上位のERPやMESシステムと作業データを共有するインターフェースを用意しています。作業情報と関連するスケジューリングデータは、StateMonitorに自動送信され、JobTerminalで利用することができ、実際の段取り時間、生産時間、生産数量など他の情報と組み合わせて使用することができます。完了した作業データを重要な実際の生産データと一緒に上位システムに送信することができます。
作業データと工作機械データを組み合わせることで、オールインワンのソフトウェアツールを使用して、製造工程と実際の生産性に関して詳細な分析を行うことができます。StateMonitorは、ITに詳しくないユーザーが簡単にデータを手動入力することもできます。工作機械からの通知メッセージを利用してNCプログラム内から作業データを収集することも可能なため、データの手動入力作業とデータ入力端末を減らし、人的ミスを防ぎ、関連する全てのシステムでデータプールを統一することができます。