次世代のインダクティブ走査
HEIDENHAINは、ロータリエンコーダECI 1122およびEQI 1134に組み込まれた次世代のインダクティブ走査方式をご紹介いたします。高性能自動機向けに設計された、これらの新しいエンコーダは、低ノイズ、低速度リップル、豊富な動作情報が特長です。EnDat 3インターフェースにより、HMC 2シングルケーブルソリューションを使用して接続できます。
新しいHEIDENHAIN のインダクティブロータリエンコーダECI 1122およびEQI 1134は、外観は同シリーズの他のモデルと同じに見えますが、仕様は異なり、特に22ビットの改良されたシングルターン位置分解能は全く別物になっています。この高い分解能により、モータの速度リップルとポジションノイズが大幅に減少します。新しいロータリエンコーダECI 1122およびEQI 1134は、より高い精度、パフォーマンス、プロセスの信頼性、コスト効率を目指す自動化の現在のトレンドに最適なソリューションです。
新しいロータリエンコーダとそのインダクティブ走査方式の中心には、180 nmの技術を使った新しいASICがあり、信頼性、堅牢性、小型化の完璧な組み合わせを提供します。センサASICのもう1つの完全に新しいアプローチが、特定の用途向け内蔵プロセッサ(ASIP)です。ASIPにより、システム全体の重要な場所で、エンコーダとモータに関するオペレーティングデータを新たなレベルで収集できるようになります。他の電子機器はモータの近くには配置されていません。負荷、動作時間、モータの温度などの収集されたオペレーティングデータは、動作の最適化、耐用年数の最大化、メンテナンスの合理化などのための信頼できる基盤となります。
この新世代のインダクティブロータリエンコーダは、初めてEnDat 3をシングルチップソリューションとして、直接、走査ASICに実装しました。これにより、モータから制御装置をつなぐ1本のケーブルにデータケーブルと電源ケーブルを組み合わせる、HMC 2シングルケーブルソリューションの使用が可能になります。その利点としては、ケーブル配線が減り、データ転送速度が向上し、必要なスペースが削減されるだけでなく、高性能なEnDat 3インターフェースを備えた新しいASICは、EnDat 3信号に直接入力できる加速センサなど、将来の開発の土台となります。また、以前のソリューションとは異なり、制御装置との通信に追加のセンサボックス(またはそのケーブル)は必要ありません。
この次世代のインダクティブ測定技術は、ECI 1122およびEQI 1134ロータリエンコーダに限定されるものではありません。順次、HEIDENHAINのインダクティブエンコーダの全製品に実装される予定です。EnDat 3の代替となるSSIインターフェースや、プログラム可能なTTLインターフェースなど、数多くのオプションは、多くのメリットをお約束します。
ミュンヘンで開催されるautomatica 2023 HEIDENHAIN:ホールB6、展示ブース303
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robotics.heidenhain.com