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HEIDENHAIN LIP 6000: 高精度、コンパクト、高信頼性

HEIDENHAINの新しいオープンタイプリニアエンコーダLIP 6000は、干渉走査方式を採用した、コンパクトで、信頼性のある高精度位置計測が可能な製品です。内挿精度±3 nm、ポジションノイズ1nm RMS、そして狭ピッチ精度が±0.175 µm/5 mm 以下という優れた特性を持つため、定速制御や停止時の位置安定性の高さを求めるアプリケーションに最適です。

HEIDENHAINの新しい信号処理ASIC HSP 1.0を採用することにより、これら優れた性能特性を持ち、長期間、常に高品質の走査信号を出力することを可能にしています。HSP 1.0は、常に走査信号を監視し、信号出力値が減少した場合、LED光源の電流値を調整します。その結果、LED光量が増え、大きな信号安定化処理を行っていても走査信号のノイズ成分への悪影響を最小限にとどめます。これは信号安定化処理において信号レベルを増幅させるシステムとは対照的です。同時にスケールが汚れても元々の理想的な信号波形を維持することも可能です。

ホーミング信号とリミット信号機能を搭載していることもLIP 6000の特徴です。ホーミング機能は、原点復帰に要する時間を短縮できます。ストロークの長い軸では特に役立ちます。リミット機能は、他のセンサを追加しないでリミット位置の検出が可能です。スケール取付け作業時にリミットプレートを取り付けるだけです。リミット機能とホーミング機能とあわせることで、走査ヘッドが左端か右端のどちら側に位置するか識別することが可能です。

走査部と信号処理部の高集積化のおかげでLIP 6000は、コンパクトなデザインを実現しています。この高集積化により、走査ヘッドの大きさは、わずか長さ26 mm、幅12.7 mm、高さ6.8 mm、質量5 gです。2種類のバージョンを用意し、走査ヘッドからのケーブル引き出し方向を左もしくは右のタイプを取付け状態に応じて選択できます。最大測定長は3,040 mmです。

LIP 6000は走査ヘッドとスケールを別々に選択でき各種組み合わせが可能です。走査ヘッドとスケールのギャップ間距離は0.75 mmです。±0.2 mmの公差があり、横方向の許容オフセット量も±0.2 mmです。走査ヘッドのロールとピッチの許容量は±5 mrad、ヨーの許容量は±2 mradです。このようにLIP 6000は、大きな取付け公差により簡単に取付けができ、シンプルな部品構成で使用できる製品です。

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