ジャーナリストや編集者向けのプレスリリース・専門記事

HEIDENHAINは工作機械、エレクトロニクス、オートメーションといった基幹産業向けの製品を開発、製造、販売しています。
その他の製品分野や 業界についても、豊富なプレス情報を提供しています。
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SPS 2022のHEIDENHAINブース:
ドライブシステム技術に新たなスタンダードをもたらすインテリジェントエンコーダ

ニュルンベルクで開催された展示会SPSとHEIDENHAINのオートメーション向けデジタルイベントでは、AMO、ETEL、NUMERIK JENA、RENCO、RSFの製品を含むオートメーションシステムの新しいスタンダードを築くソリューションを紹介しています。ロボティクスアプリケーション向けの新しいインダクティブ式ロータリエンコーダや次世代のインダクティブ走査方式をご覧いただけます。

SPSで発表: 次世代のインダクティブ走査方式と厳しい熱要件を満たすモータ向けの新しい小型ロータリエンコーダ

HEIDENHAINは次世代のインダクティブ走査方式を用いたアブソリュートロータリエンコーダECI 1122およびEQI 1134を発表します。このエンコーダの利点は信号ノイズと速度リップルを小さくできること、オペレーティングデータの収集、EnDat 3インターフェースを搭載し、シングルケーブルHMC 2と接続可能なHEIDENHAINの次世代測定技術は、要求の厳しいオートメーションアプリケーションにおけるモータ向けのインダクティブ式ロータリエンコーダの利点をさらに広げます。コンパクトな形状、大きな取付け公差、高い使用温度、汚れや磁場への耐性といった点です。

軽量かつ小型なモータ用エンコーダにはKCI 1319とKBI 1335があり、今回新製品としてEnDat 2.2ピュアシリアルインターフェースを搭載したKCI 1318 FOTとKBI 1335 FOTを発売します。ファンアウト技術により、HEIDENHAINはトラックと電子部品を金属ディスクに装着することができました。金属ディスクは軸受カバーとしても機能します。これにより部品点数や必要なスペースを減らすだけでなく、金属ディスクから外部に直接放熱することもできます。ハブ付目盛ディスクは軸に圧入して取付けます。

HEIDENHAINのECI 1122およびEQI 1134: 要求の厳しいオートメーションアプリケーションの小型モータに大きなメリットをもたらす次世代インダクティブ走査方式とEnDat 3インターフェース

アドバンスド・ロボティクスのさらなる可能性: 新しいインダクティブ式ロータリエンコーダ

当社インダクティブロータリエンコーダのバージョンが増えることで、お客様のアドバンスド・ロボティクスのアプリケーションに新しい可能性を広げます。

  • SPSにおいて、1台でモータフィードバックと位置測定を行うデュアルエンコーダKCI 120 Dplusを発表します。このエンコーダは3種類の大きさから選択できます。中央の走査ユニットと2つのハブ付目盛ディスクはさまざまな径の中空シャフトと取付け寸法に対応するため、HEIDENHAINのKCI 120 Dplusはコンパクトな大きさでも同じ機能を提供します。機能安全に対応するピュアシリアルEnDat 2.2インターフェースを協働ロボットのような安全重視のアプリケーションに使用することもできます。
  • KCI 120およびKBI 136は直径30 mmまたは40 mmの大口径中空シャフトに対応した小型ロータリエンコーダで、HEIDENHAINのロボットアプリケーション用ロータリエンコーダの選択肢を広げました。小型の1300シリーズと同じ長所を持ち、より堅牢で強力なロボットドライブシステム用として設計されています。 

AMO WMRA: 大口径シャフトのロボットモータ向けセカンダリエンコーダ

設計者は各ロボット軸に高精度角度エンコーダを追加することにより、絶対位置精度を大幅に向上することができます。減速機の出力軸に取付けられたセカンダリエンコーダは、各ロボットジョイントの実際位置を測定します。AMOはセカンダリエンコーダとして角度エンコーダWMRAを提供しています。目盛ドラムもしくは目盛リングと走査ユニットで構成されるモジュール設計により、大口径シャフトで取付けが困難な場合にも対応できます。目盛リングは各種直径を選択することができます。

§要求の厳しいロボットアプリケーションに対応する豊富なバリエーション

超小型から超大型まで:
医療技術アプリケーションの安全性、精度、利便性を高めるエンコーダ

HEIDENHAINとAMO、NUMERIK JENA、RENCO、そしてRSF各ブランドのエンコーダは、長年、医療機器分野で実績を積んできました。その信頼性と安全性により、病院や診療所における検査、治療、診断のための高度に専門的なソリューションに採用されています。患者の快適性やアプリケーションの安全性などの利点から、高精度なロータリエンコーダ、角度エンコーダ、リニアエンコーダも重要になっています。

  • ラボオートメーションや液体を扱うピペットシステムでは、RENCOのロータリエンコーダR35iおよびR35iLが、高いスループットと信頼性の高い動作を保証します。これらのベアリングを内蔵しないインクリメンタルロータリエンコーダは、自動血液分析装置の軸やベルモータに使用されるステッピングモータやBLDCモータにおいて高速かつ正確な位置決めを可能にします。さらに、R35iLは透析装置、血液ポンプ、計量ポンプなどの限られた設置スペースに対応する厚さわずか8.6 mmを実現し、現在市場で最も薄型なロータリエンコーダの1つとなっています。
  • CT装置のような大型の医療機器では、その投資額の大きさゆえに、安全で信頼性の高い長期的な運用が要求されます。AMOのシステムソリューションは、非接触で摩耗のないインダクティブ走査方式により、医療技術で求められる要件を満たしています。汚れや磁場の影響も受けにくくなっています。高放射線環境下での使用に対応するソリューションも用意しています。
  • HEIDENHAINのオープンタイプリニアエンコーダLIC 4100は、体外診断やハイコンテントスクリーニングなどの高度に自動化された顕微鏡において、鮮明で詳細な画像データによるエラーのない診断を可能にします。ナノメータレベルの測定分解能と高い動的性能により、最大限のスループットを実現します。アブソリュートエンコーダであるLIC 4100は、電源をONにするとすぐに位置値を出力し原点復帰の必要がないため、長時間実行される複雑な分析プロセスにおいて工程の高い信頼性を保証します。

HEIDENHAIN KCI 419 Dplus: 未来のエレベータに対応するロータリエンコーダ

近い将来、エレベータにブレーキ監視用のマイクロスイッチは不要になるでしょう。HEIDENHAINのエレベータ用エンコーダKCI 419 Dplusは、エレベータのモータ制御に必要な位置フィードバックだけでなく、貴重な付加情報も提供するためです。ブレーキのアーマチュアプレートに機械的に結合されたKCI 419 Dplusは、ブレーキストロークを検知することができます。このデータをもとに、後続電子機器はブレーキが解放中か制動中であるかの状態や、ブレーキの摩耗の程度を検出することができます。モータとブレーキの近くに設置できるため、エレベータ用ロータリエンコーダKCI 419 Dplus はセンサを追加せずに温度監視に必要なデータを伝送し、故障の発生を推測するのに使用することができます。システム全体のケーブル配線は大幅に簡素化されています。すべてのパラメータはEnDat 2.2ピュアシリアルインターフェースにより1本のケーブルで伝送されます。遠隔監視や予知保全の可能性が向上することもメリットです。エレベータの分野において、KCI 419 Dplusは可用性と信頼性を高め、取付け、配線、調整、メンテナンスにかかる労力を大幅に削減することができます。

ブレーキ監視にマイクロスイッチは不要: HEIDENHAINのKCI 419 Dplusはエレベータのモータ制御に必要な位置フィードバックだけでなく、ブレーキストロークも検知可能

HEIDENHAINのECI 1119 PressFitおよびEQI 1131 PressFit:
小型軸への取付けの自動化に対応するインダクティブロータリエンコーダ

HEIDENHAINのアブソリュートロータリエンコーダECI 1119 PressFitとEQI 1131 PressFitは、迅速かつ確実に取付けができる理想的なソリューションです。このコンパクトなロータリエンコーダは、フランジサイズ40 mm x 40 mm程度と奥行20 mmでモータに適しています。取付けはまず、トレランススリーブをモータハウジングの円形孔に挿入します。それから、圧入フランジ付のロータリエンコーダを圧入し、最後に中心ねじを用いてモータ軸に締め付けます。この工程により、省スペース化、自動組み立て、そして力測定による組み立て状態の監視を行うことができます。

EnDat 3: エンコーダをデジタルに統合

HEIDENHAINのEnDatインターフェースは常に開発を継続し、将来のデジタル化に対応します。EnDatは、エンコーダをシステムに統合するプロセスを簡単かつ信頼性の高いものにします。HEIDENHAINは、3種類のエンコーダを使用して、30 µsのサイクル時間で位置、センサ、モニタリングデータを伝送するEnDat 3のバスモードを実演します。また、各ジョイントに取付けたエンコーダがEnDat 3のバスモードで位置データ伝送を行う、測定アームの設定も実演します。これにより、機能安全と幅広い診断の可能性を提供する一方で、ケーブル配線を削減することができます。EnDat 3は、システムコストの削減や柔軟な構成も特長とし、将来のデジタル化の要求を満たしながら、高いシステムインテグレーションを実現するために理想的なエンコーダインターフェースです。

ETELのRTMB+、TUCANA ST、AQUARIUS ST: タレットハンドリングのさらなる可能性

半導体・エレクトロニクス産業の進歩は微細化が大きな要因ですが、パッケージングや検査工程ではより大きな部品を最大限の信頼性と性能で取扱う必要があります。ETELのインデックステーブルRTMB+により、高速で高い耐荷重を得ることができます。ショートストロークアクチュエータTUCANA STとAQUARIUS STを搭載したタレットハンドラは、チップおよびウェアに荷重をかけずにパッケージングや検査を行うことが可能です。

HEIDENHAIN、AMO、ETEL、NUMERIK JENA、RENCO、RSFのソリューションをご覧ください。

展示会SPS(ニュルンベルク)
開催期間: 2022年11月8日~11月10日。ホール7、ブース494。

オートメーション向けデジタルイベント
開催期間: 2022年11月28日~12月16日。sps.heidenhain.deをご覧ください。

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