HEIDENHAINのエンコーダと制御装置は、環境に優しい製造を促進します。当社の製品は、お客様の機械とプロセスの効率とパフォーマンスを向上させると共に、持続可能性と環境に優しい運用を促進するように設計されています。そこが、HEIDENHAIN製品が消耗品と異なる点です。機械のライフサイクル全体にわたって設計されています。当社の最新世代のエンコーダと制御装置は、お客様が独自の持続可能性目標を達成するのにも役立ちます。
HEIDENHAINエンコーダで、CO2排出量とシステムコストを削減し、プロセスの信頼性を向上
工作機械で高精度の製品を製造するには、ワークを動かす加工テーブルや工具を保持する主軸の、正確な動作と位置制御が必要です。HEIDENHAINは、角度エンコーダとリニアエンコーダの位置フィードバックによってこれを実現します。
加工エリアではクーラント剤を使用するため、エンコーダは大量の液体を浴びても、確実に動作する必要があります。光学系を改良して、このような環境でも不必要な光の回折や散乱の発生を減らすことにより、次世代のHEIDENHAINリニアエンコーダと角度エンコーダは、結露や液滴汚染があっても、スケール目盛を正確に読み取ることができます。そのため、高信頼性で高精度の位置フィードバックが必要な場合でも、エアパージを必要としません。
機械装置メーカーは、圧縮空気システムを大幅に簡素化し、追加のフィルターを使わずに済みます。多くのケースで、エンコーダは圧縮空気を必要としないため、動作中のCO2排出量を最大99%削減し、圧縮空気を供給するために必要なシステムコストを削減できます。
圧縮空気の削減によるエネルギー消費の削減
圧縮空気システムの維持費削減による運用コストの削減
圧縮空気がなくてもエンコーダの稼働率が向上し、プロセス信頼性が向上
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HEIDENHAINの制御装置は、廃棄ゼロの生産性を向上させながら、工作機械のアイドル時間を減らすことで、エネルギー効率を向上させます。
当社が制御装置用に開発する技術は、プロセスの信頼性を保ちながら加工時間を大幅に短縮し、より多くの部品をより速く加工できるようにさせます。
制御装置の自動化プロセス用の特別な機能は、無人シフトのジョブ計画を行い、中断のないシームレスなジョブシーケンスを構築します。これにより、バッチサイズ1から完全な部品加工が可能なため、廃棄や再加工の発生件数を削減します。結果として、時間、資源、エネルギーを節約して、効果的な環境管理を実現できます。
工作機械のアイドル時間を削減することで、エネルギー効率を大幅に向上させることができます。なぜならば、工作機械は、アイドル時間中にも、加工中の電力の50%以上を消費しているからです。
新しい制御装置であるTNC7の6Dセットアップオプションにより、ユーザーはワークやワーク固定治具のプロービング作業を最大5倍の速さで実行することが可能です。これにより、時間とエネルギーを大幅に節約できます。また、連続生産時の自動マシンセットアップと工程内検査中で、当社のタッチプローブはプロービングサイクルあたり、最大1秒の高速化が可能です。
TNC7は、工作機械のプロセス信頼性を高める広範なシミュレーション機能と徹底したプロセスおよびコンポーネント監視機能を提供します。加工エリア内において、当社の工具折損検出器とビジョンシステムは、近くを通過するだけで工具を検査できるため、従来のレーザーシステムと比較して、1回の検査工程で最大6秒を節約できます。
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工作機械の総エネルギー消費量の約20%を占めるHEIDENHAINの制御装置と周辺装置は、部品1個の加工に必要なエネルギーを大幅に削減することができます。
ワークピースのセットアップの高速化
ワークピースのマシニング加工の高速化
ワークピースのプロービングの高速化
工具折損検査の高速化